2002年
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〜2002年03月〜
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■コンテンダーズ，若林選手戦に向けて（2002/03/04）
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今週の日曜日には，いよいよコンテンダーズがあります。今回はサンボの全日本チャンピオン，若林次郎さんとの対戦です！
契約に関することをちょっと言いますと，お互いの体重は普段でも同じぐらいなので68kgという事になりました。僕もその２週間後にはイタリアで試合がありますし，お互い良いパフォーマンスが発揮できると思います。
そんで今回の最大の特徴は「お互いの道着を着る」という事です。つまり僕はいつも通り柔道着を，若林さんはサンボ着を着る事になります。サンボ着というのは，青または赤の柔道着に似たジャケットに，短パン又はスパッツ，レスリングシューズという格好になります。（もし画像かなんかあったら，お願いします）
僕は当初，コンテンダーズのいちファンとして観戦していた身なんですが，ファンとしてコンテンダーズのリングで「柔道の小室」対「サンボの若林」が対戦するなんて客観的に見ても凄く興味深いです。僕が第三者でもチケット買って見に行きますね。試合をする身としては大変なんですが....
「K-1対プライド」とか，「キック対空手」みたいに，最近は異種格闘技戦が流行っていますけど，今回はお互いのルールに縛られず，かなりニュートラルなルールでの試合なので本当に面白いと思います。ただ，僕が勝った負けたという事で，柔道が強いとか弱いという判断はしたくありません。競技は比べられないと僕は思います。だから今回は「小室対若林」、個人での戦いです。
実は若林さんとはちょっとした縁がありまして，若林さんは足立学園の卒業生で僕の先輩にあたります。レスリング部だったそうです。以前，足立学園に行った時に，職員室の掲示板に「活躍する卒業生」と題して，僕が正力国際で３位になった時の記事の隣に，若林さんのサンボでの活躍が載っていました。
初めて出会ったのは，柔術の道場でした。とても強かったのと，物腰の穏やかな人柄だったので，意気投合しアキレス腱固を教えていただきました。それ以降は，コンテンダーズの会場とかで会っても，気軽に挨拶をさせていただいています。いち格闘技ファンとしても，レスリング力があり，極める力のある選手なので好きな選手であり，応援しています。コンテンダーズの「M-1」や「６」を見た方は御存じと思いますが，すごーく強い選手です。
しかし！僕もそう何回も負けていられないです。今回は道着もありますし，「裸に不馴れな小室は惜しくも」なんてもう書かれませんからね。細かい作戦なんかないです。1Rから組みにいって，投げて極めます！絶対極めます！判定で勝敗なんか着けさせません。獲るか獲られるかの勝負をします。
ほんとに面白い試合になると思うので，暇な方は是非応援しにきて下さい。忙しい方も是非！（チケットはまだ[ぴあ]で残っていましたよ）
余談ですが，今回会場でTシャツを２種類（各10枚）販売します。気に入ったら買ってやって下さい。大量に残っていたらデザイナー伊藤を派遣して，僕も一緒に叩き売りますから，お情けで買ってやって下さい。Tシャツの画像は間に合えば，アップしてもらいます。
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| ■コンテンダーズ☆初勝利☆（2002/03/12） |
なんとか勝つことが出来ました。昨日のコンテンダーズ・若林選手戦。では時間を追って、いってみましょう！
いつも通り、集合の１時間前（一番乗り）で到着しました。
宇野商店に並んでいる人に「あ、コムロックだ！」と言われたんですけど、なんか恥ずかしいような複雑な心境でした。できたら「小室だ！」でいいですよ。
会場入りして、関係者の特権として宇野Ｔシャツを２種類買いました。（毎回買っているんだから、たまにはおまけしてよ！）
こっちも負けじと、コムロックＴシャツを並べてもらったんですけど、開場直後は気になってしょうがなかったですね。買ってくれた皆さん、本当にありがとうございました！
試合前、暇だったので散歩していました。ビーナスフォートや会場での、甘いモノやカレーの誘惑に勝つのには相当苦労しました。凄く美味しそうなんですけど、緊張したりしていると、全然消化しなくてスタミナ切れしてしまいますからね。ライアンとやった時は、バテバテで負けちゃったことですし...-_-;
試合が始まる頃にはコムロック隊(?)も集合してきて、僕も一緒に第１試合の始まる頃までは普通に観客席（兄の隣）で試合を見ていました。Zepp Tokyoは体育館じゃないから、控え室がもの凄く狭いんですよ、おまけに雰囲気も重いし、だから僕はいつも会場をうろちょろしています。
試合が近づいてきて、超入念なストレッチをした他は、あんまりアップとかしませんでした。(本当はダメです！)
会場裏の駐車場（一般道沿い）で、植松君と道衣で打込を少ししたんですけど、通行人の視線が熱い、熱い...!
今回はライブとのミックスだったんですけど、皆さんはどういう感想をお持ちですか？僕は最初、「うるせぇな」と思っていたんですけど、慣れてきたらイイかもしれないなーと...でも、主催者側でもう少し改善の余地はあると思いますね。フィナーレの時は「いいな！」って思いました。音に全くノレていなかったですけどねf^_^;
では自分から見た試合展開にいきましょう。
柔道では昔からロシアが強豪で、その殆どがサンビストです。
僕も多くの外国人と柔道をしてきたので、サンボの選手と試合をするのって結構慣れているんですよ。組み手のルールがないサンボの組み方も、結構対策はしています。
大学１年の時に、中央アジア４カ国（カザフ、ウズベク..etc）を回ったときも、殆どがサンビストとの練習でしたし、練習試合を９回して全部一本で勝ったりもしました。
僕の柔道は国内では２流なんですけど、国際大会では結構勝っています。
要するに、外人柔道やサンボスタイルには強いんです！
いよいよ自分の番になって、入場の時はさすがに緊張します。ドキドキ半分、わくわく半分って感じです。
今回セコンドに付くコムロック隊は全員道衣着用にしました。意味は全くないです。
試合が始まり、まともに組んでくることはあまりないなと予想していました。
タックルも充分警戒していたので、対応できたと思います。
タックルの形によってはそのままダイレクトで、コムロックにもっていけるので、カウンターも狙っていました。始まってすぐにコムロックの体勢に挟んだんですが、相性が悪いのか、対策を立てられていたのか？抜ける瞬間の極め所を３回も外してしまったので、今日は無理かなと思いました。
そうなると次は、伝家の宝刀「袖車絞」しかありませんよね！
ガードで上になっているところから、腕絡（アームロック）を取らせておいて、カウンターで袖車絞というパターンを狙っていたんですが、慎重になりすぎていけませんでした。
アシ関節を狙われることも充分判っていたので、こっちも対応は出来ていたと思っています。途中、植松君が「ヒザ固め狙っていますよ！」というアドバイスがあったんですが、どんな技なのか忘れちゃってて少し焦りました。でも、自称・アシ関節世界２番（ちなみに１番は佐藤ルミナさんだそうです）に、いつも鍛えられていますからね。そうそう取らせませんよ。脚を触られると
「きたきた！落ち着けーー！！」って自分に何度も言い聞かせました。
2Rに入って、やっぱり道衣を着ているからなのか、慣れたのか判りませんが、以前より疲れていないのが感じられました。スタミナがあれば、気持ちも切れませんからね！「よーし！絶対このラウンドで極めてやる！」って意気込みでコーナーを出ました。
僕が思っていた以上に、立っている時間長くなかったですか？立技では絶対勝てる自信と感触を得ていたので、また例の「内股で一発狙い症候群」が僕の頭を占拠してしまいました。でも今回は巧く決まりましたよね。
あそこから一瞬で十字を極めるんですけど、（この前の柔術ジャンボリーでは極めました）今回は極め切れませんでした。その投げたときのことを結構評価してもらっているみたいなんで、良かったなと思っております。山本KIDとやったときには「柔道なんだから投げぐらい見せろよ」ってヤジが出ていたそうなので...(ToT)
終盤極めかけていた袖車絞は、僕の黄金パターンです。イチローの打率より遙かに確率高いです！（バックからサイドについて、抑え込みながら絞める。※技解説参照）
でも位置取りが、不完全でした。絞め具合も７，８割だったと思います。やられた方の感覚としては「苦しいけど、落ちないし、参ったまではなんとか我慢できる」という感じではなかったんでしょうか？
ラスト１分ぐらいは「絶対極めてやる！」という一心で息を止めたり、声を振り絞って一気に絞めていたつもりなんですが、腕が完全に張ってしまっていて、袖を掴むどころか実は触っていただけです。片手でムリヤリ絞めていました。多分あの時、僕の握力は限りなくゼロに近かったと思います。
そんな訳で、今回も極められずに試合が終わっちゃいましたけど、自分では完全に勝ったと思いました。
僕はいつも「一本だけ狙います！判定なら負けです」と公言していますが、未だに判定の基準が不明確です。だってジャッジ二人のウチ、２回は「１０−１０」にしているんですよ。サンボと柔道の試合に、サンボの人がジャッジするのもちょっとどうかと思います。僕の試合に限らず、控え室では結構不満を漏らしている選手・セコンドがいました。こういうところはちゃんとしないといけませんよね！
結果的に「４０−３８」で僕の判定勝ちになりました。
コンテンダーズのリングではじめて僕の腕が挙がったんですよね!
一本獲ったら、客席に道衣を投げてやる！って決めていたんですけど、判定が下って道衣を脱ごうとしたら「止めろ！勿体ないから止めろ！」とセコンドが叫ぶんですよ。でも僕にはそれが「いけ！」としか聞こえませんでした（笑）
そんで思い切って投げちゃいました！
でもインタビューが終わって、控え室に戻ったら道衣がちゃんと置いてあるんですよね。なんか返してくれたみたいで...=_=;
確かに、いきなり汗まみれの道衣もらっても困りますよね。その方には、代わりにＴシャツあげました。
ではそろそろまとめを...
今回、自分としては嬉しさは半分です。理由は極めきれなかったから。やっぱり一本じゃないと勝った気がしません。
でもですね、今回何が嬉しかったかというと、セコンドや応援に来てくれたみんな、矢部里さんをはじめとしたネット繋がりの方が、たくさん「おめでとう！」って言って喜んでくれたんです。多分、僕以上に喜んでくれていました。
いつも期待に応えられなくて、歯痒い思いばっかりさせていましたけど、今回は結果として応えることが出来て、そのことが本当に嬉しかったです。僕が本当に喜べるのは、次回一本獲り切った時までお預けですね。
今回も、僕が減量があったり、時間がなかったりで、恒例の打ち上げは出来ませんでした。勝ったときに限って...-_-#これもまた次回に持ち越しかな？その時は、矢部里さんやネット繋がりの方もどうですか？
試合を終えて、コンテンダーズはもう今日から過去の話です。僕は既に欧州国際モードに入っています。今度は柔道で、頑張るぞー！（と、独り部屋で気合いを入れています）
最後にもう一度、応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました！
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